教師になるための試験

 

→教師になるための試験、新たに導入

 

人材開発省は、新たに教師のための試験を行うと発表した。まず対象となるのは国立およびCBSE(Central Board of Secondary Education)と提携している初等教育の学校(クラスⅠ~クラスⅧ)で、新たに教師になろうとする人を対象に行うという。これらの学校に教師としての採用を求める人は、まずこの試験を受け、得た結果をもとに初めて採用申し込みの資格を得ると言うわけだ。その名もCTST(Central Teachers Eligibility Test)と言う名称で、CBSEが試験を指揮・監督するという。

CTSTの受験を義務付けられているのは上記の、はっきり言えばエリート校の新任教師のみだが、すでにこれらの学校に採用されている教師や、他の公立学校、私立の学校の教師にも受験の門戸を開き、広く教師としての資質やスキルを試し、保証し、さらなるスキルアップに役立ててもらおうという狙いもあるという。試験は今年度から導入され、スキルの向上を目指して毎年行われ、何度でも受験が可能だそうだ。四択式の選択問題がメインだという。受験する多くの教師とその予備軍は、自分の教師としての力量をCBSEのような権威ある機関から保証を受けたい、それによってよりよい就職につなげたいというのが本音だろうと思うが、それでも曖昧模糊としていた教師の資質に対し、こういった試験の導入によって一定の評価基準が設けられるのはインドの教育にとって大きな進展に違いない。Right toEducation act 2009(教育基本法)をより具現化するための試みである以上、より多くの教師、教師を目指す人の参加が望ましいと思う。