2013バンガロールへの旅(8/28~9/4)


●バンガロールの空港

ターミナルの外にはサブウェイなどちょっとした軽食を売るスタンドがいくつか並んでいる。
ターミナルの外にはサブウェイなどちょっとした軽食を売るスタンドがいくつか並んでいる。

 

飛行機がバンガロールに近づくにつれて、赤茶けた土に覆われた大地が見えてきた。多くが畑に利用されているが、こんな土でも作物が育つのだろうか?と、ぼんやり考えていると、飛行機はその赤茶けた大地に向かって降下して行った。

 

てっきりビルの立ち並ぶ都市の真ん中に着陸するのだと思い込んでいたので意外だった。バンガロール空港は開港してまだ5年しかたたない新しい空港だという。地方の空港らしく、ターミナル施設は小ぎれいでコンパクトにまとまっていて、無駄に長い距離を歩く必要がないのが快適だった。イミグレーションまですぐに辿り着いた。

 

イミグレーション前で驚いたのは、Visa on arrival の受付を示す大きなサインボードとカウンターがあったことだ。確かVisa on arrivalはコルカタ、デリー、チェンナイ、ムンバイの4都市に限られていたはずなのになあ、と思いながらも、確かに日本やベトナムをはじめとする対象11カ国の観光客を歓迎すると書かれてある。

 

あとで内務省のサイトを確認すると、8/27付のプレスリリースで、トリヴァンドラム、バンガロール、ハイデラバード、コーチの空港に新たにVisa on arrivalを受け付ける設備を設けたと発表されていた。しかしそれよりも早い8/15からこれら4都市の空港では発効したと同じ内務省の文書で明らかになっている。つい最近のことということもあり、カウンターには並ぶ人も受け付ける人もいなかった。

 

イミグレーションの入国管理官は、こちらの観光ビザを眺めながら、「どこの企業に雇われたのか?」ととぼけているのか、カマをかけているのか分からないような口ぶりで尋ねてきた。「いやいや、観光だよ、ツーリストビザだから」と答える。バンガロールには商用で訪れる日本人が多いのだろう。中には商用目的なのに観光ビザで訪れる人もいるに違いない。自分は別にやましいことはないのだが、妙な疑いをかけられて、なかなか入国を認められなかったら面倒だ。そのために意識してラフな格好で飛行機に搭乗したのだった。

 

空港を出ると、面倒な客引きなど皆無で、すぐにエアポートバスの停留所を見つけた。ちょうど出発するところだったので乗り込むと市内まで200Rs程度、少し高いがエアコンが効いているし、空いており、快適だ。市内までは1時間程度かかり、City railway station近くのバスターミナルまで行くようだが、自分は途中の宿泊するホテルの近くで下ろしてもらった。

 

これが市内まで向かうB.M.T.Cのバス
これが市内まで向かうB.M.T.Cのバス

 

入国は比較的楽だったバンガロール空港だが、出国はなかなか大変だった。セキュリティがとにかく厳しい。まずターミナル施設入り口で荷物のX線検査があり、チェックイン、出国手続き時に手荷物検査があるのだが、その後何度となく手荷物に検査済のハンコが押されたタグが付いているかどうか係員がチェックしに来るのだ。搭乗ゲート前でシートに座っている時も何度もチェックしに来るし、いよいよ搭乗というときに、機内までのボーディングブリッジを歩く間に3人くらいのチェックが入った時には笑うしかなかった。恐らくターミナル内に入ってから15回以上の手荷物&パスポートチェックを受けたと思う。新しい空港はテロの標的になりやすいのは分かるのだけども。

 

ちなみにバンガロール空港では公衆無線LANが飛んでいるようだ。インドの公衆無線LANは自前の携帯電話でパスワードを受け取る仕組みになっていることが多く、ここでもそうだった。