2012/2/23 ●宿探しに苦労する


朝、Raipur駅を出た列車は昼を大きく過ぎてからNagpur駅に着いた。ホームでは垢ぬけたスタイルのインド人観光客が目立った。そうか、ここはもうマハラシュトラ州なのだ。Nagpurはインド大陸のちょうど真ん中に位置し、「インドのへそ」なんて言われるが、インドでもっとも経済的な繁栄を誇るムンバイを擁するマハラシュトラ州に属する。

Nagpurについては、なんとなく小さくて緑多い、愛らしい町というイメージを勝手に抱いていた自分だが、駅を出ると少し裏切られた感じがした。他のインドの都市と変わらない町並み、無視するのが難しいほどリクシャの誘いが執拗だ。そして何より思ってた以上に大きな都市といった風情だった。ひょっとして降りる駅を間違えたかな?と思わず駅舎を出て駅名を確認する。やっぱりNagpurだ。

しつこいリクシャを断っていると、誰も声を掛けてくれなくなった。駅前にはフライオーバー(高架道路)が横たわっていて、その下に食堂や商店が並んでいるものの、宿があるような雰囲気ではなかった。道なりにしばらく歩きながら。リクシャに案内させた方が良かったかな、と思い始めた時に、バザールが見えてきた。ロッジらしきものを探し始めると適当に何軒かずつ固まっている。ちょっと高級そうなところを避けてロビーに入って行くが、「部屋は空いていない」と断られ続ける。???Nagpurは外国人の観光客も多い街だと思い込んでいたが、こういう対応を見る限りそうではないのだろうか?とにかく面倒な外国人はお断り、といった雰囲気だった。歩いて歩いてホテルを探し続ける。受け入れてくれるところもあったが、料金を聞くと1000Rs近くする。この街に何日か滞在したいと考えていたので、ちょっと無理だ。

歩き回っているうちにこの街が考えていたよりも大きな街であることに気が付いた。荷物を担いだまま何時間かあてもなく探して疲れ果て、駅の反対側に行ってみることにした。リクシャをつかまえ、駅裏のムスリムの街中にある宿を紹介してもらった。