Boisarまで一気に移動する


翌日、同じようにバスでNashikからTrimbakに行ってみた。村のような小さな場所に、大勢の巡礼客が押し寄せ、それを迎えるための宿や食堂、土産物屋が多数あった。ぶらぶら歩きまわってみたものの、特にwarli art自体、warli artに関わるようなものも見かけなかった。

 

うーん。宿に帰ってからも悩んだ。拠点とすべく宿がJawharでは見つけられず、それ以外にも目ぼしい町がなさそうだった。Google mapを見る限り、村か集落らしきものは適当にあるものの宿は期待できそうになかった。宿のマネージャーに相談したところ、Dahanuに行けばあるだろう、ということだった。バスで1時間弱のTrimbakはNashikに近いので、あまり変わり映えがしない、かといってDahanuはもう海沿いの町だった。

 

悩んだ末に、翌日は思い切って宿をチェックアウトし、Dahanuまで行ってみることにした。Dahanuまでのダイレクトバスは本数が少なかったので、いったんJawharまで行き、そこで新たにDahanuまで行くバスに乗り継いだ。Dahanuはさらにちょっとした大きな町だった。ビーチ沿いに瀟洒なリゾートホテルがあるらしいのは事前にネットで調べていたが、そこは避けてバススタンドや鉄道駅付近で宿を探すことにした。

 

ところが!ここでも宿はなかなか見つけられなかった。町の人に何度も尋ねたが、みな適当な回答で行ってみたらちょっと立派なレストランだけで、宿泊施設はなかった。荷物をもってうろうろした挙句、午後4時をまわって途方に暮れる。これから5時間くらいかけてNashikに戻るわけにはいかない。

 

Google mapに頼ってここから鉄道で南に下ったBoisarという町にいくつかホテルがあることを知り、そこまで行ってみることにした。とにかく今日の宿を見つけなければ。

 

Dahanuの駅に行くと、駅舎の壁全体にWarli paintingが施されていて、感動してしばらく見入っていた。駅から電車に乗り、2つ目のBoisar駅まで30分ほどかけてたどり着いた。ここも比較的大きな町らしく、駅前に何件かホテルが見つかり、ホッとした。ところが!外国人ということで相次いで宿泊拒否に遭う。結局、みすぼらしいゲストハウスでようやく部屋を与えられる。もうとっくに日が暮れていた。

 

 

Dahanuの町の最も大きな交差点にあった銅像。Adivasiの人たちのお祭りの様子と思われる。
Dahanuの町の最も大きな交差点にあった銅像。Adivasiの人たちのお祭りの様子と思われる。
Dahanuの海岸。インド西海岸なので目の前に広がるのはアラビア海だ。
Dahanuの海岸。インド西海岸なので目の前に広がるのはアラビア海だ。